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2022年度 エンジニアリング奨励特別賞を受賞 自動化建設機械の安全運行支援システム開発で

2022/07/19

自動化建設機械の「止める技術」に着目した、安全運行支援システム開発への取り組みが評価され、当社と協業4団体が、一般財団法人エンジニアリング協会より、2022年度エンジニアリング奨励特別賞を受賞しました。7月19日に第一ホテル東京にて表彰式が開催されました。

画像の説明文

受賞者代表の皆さん(右から2番目が当社代表の堀江)

「エンジニアリング功労者賞・奨励特別賞」は、一般財団法人エンジニアリング協会(理事長:山東理二)が、エンジニアリング産業に関与し、その活動を通じてエンジニアリング産業の発展に貢献した個人またはグループに対して、毎年1回実施している表彰で、「エンジニアリング奨励特別賞」は実用化が期待される先駆的技術の開発に顕著な功績のあった案件が表彰されています。

今回は、5団体により構成された「無人化・自動化建設機械の安全運行支援システム開発チーム†」が、自動化建設機械の「止める技術」に着目した、安全運行支援システム開発への取組みが評価され、奨励特別賞を受賞しました。
(†)大成建設株式会社、東京大学大学院工学系研究科 i-Construction システム学寄付講座、パナソニック アドバンストテクノロジー株式会社、株式会社小松製作所、株式会社アクティオ

建設機械の自動化は、業界各社が注力している技術の一つであり、「動かす技術」が着目されがちです。しかし、実現場での運用の際には、人の操作や危険の察知による安全かつ確実に「止める技術」が不可欠となります。

当社は、「止める技術」に着目した以下の2つのシステムの開発に取り組み、現場実証試験を積み重ねながら、より信頼性の高い安全運航支援システムを構築しました。

1)機能安全対応 無線非常停止パッケージ
  機能安全規格(ISO13849-1:2015)に準拠‡した無線送受信デバイス。
  200メートルまでの遠隔から制御することが可能で、送受信機の柔軟な構成に対応可能。
  (‡コンセプト認証を2021/3に取得済)

2)土木作業員検知AIカメラシステム
  建設現場特有の作業員や背景等で構成されるデータセットを作成、一般的なAIカメラでは対応できない建設現場でも土木作業員の検知が可能

これらの開発及び評価結果は、建設機械自動化技術の実用化に寄与するだけでなく、現在は未整備である「建設機械の自動運転」の定義や自動化に関する法整備にも貢献することが期待されます。中でも、無線非常停止パッケージは汎用品として機能安全対応を行っており、建設業界だけでなく、工場設備やAGV(無人搬送車)など幅広い業界のキーデバイスとして活用が期待されています。


【関連リンク】

・一般財団法人エンジニアリング協会HP:2022年度「エンジニアリング功労者賞・奨励特別賞」決まる!!
 https://www.enaa.or.jp/event/commendation/page?id=56363

・当社製品紹介(機能安全対応 無線非常停止パッケージ)
 https://adtsd.jpn.panasonic.com/solution/products.html