当社がソフトウェア開発を担当している「エアコン室外機外装自動分解システム」がプレスリリースされました。
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開発担当者のコメント:
これまで、私は様々なロボットアームを活用したシステム開発を担当してきました。その経験を生かし、今回の分解タスクでは、センサ処理からロボットの動作までのシステム構築と、実運用時の現場適用までのソフトウェア開発を担当しました。
分解作業は、組立とは異なり、汚れやサビ、変形などのノイズが存在する状況下で、1mmのずれも許されないネジ位置検出とロボット制御精度が求められる非常に高度なタスクでした。多種のセンサから最適な組み合わせを選定し、様々なアルゴリズムを試すことで、自動で微細なずれを補正することができました。
ロボット動作の繰り返し精度を高めるためには、「画像認識部」と「ロボット制御部」それぞれでの精度向上と、両方のバランスをうまく組み合わせるという手法が不可欠でした。これまでの経験から得たAIアプローチやルールベース処理などの技術が、それぞれの精度向上に貢献しました。
また、両方のバランスについては、システムの非線形ひずみをどのように補正するかが鍵でしたが、過去の経験から得た課題解決アイデアを活用し、悩みながらもうまく解決することができました。
さらに、現場での実用性を考慮し、実際の分解作業に耐えるタクトタイムを目指す必要がありました。全体の動作順序を最適化し、細部にわたる工夫を重ねる一方で、動作データを蓄積して自動で最適化する機能にも対応し、要求性能を達成することができました。
今後は、現在実現しているビスやカバーの取り外しに続く工程の対応や、エアコン室外機以外のリサイクル対応、デジタルツイン対応など、さらなる技術開発に努めていきたいと考えています。